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第11回:言葉の持つ意味の深さ 人材開発事業部 重野 辰也

 お恥ずかしながら、この歳になってはじめて、「他力本願」と「立ち往生」の
意味を知りましたので、書かせていただきます。

 つい最近、自分の普段何気なく使っている言葉の正しい意味を知り、言葉の
持つ重さや深さに感じ入り、それと同時に意味を知らずに使っていることを反省
する出来事がありました。
 先日、あるお客様の送別の席でのことでした。そのお客様が最後のご挨拶の
中で『「他力本願」という意味を知っていますか?』と会場全体に問いかけられ
ました。私は「人任せ。自分では何もせずに、他人の力をあてにすること」と
いう意味以外に何かあるのかな、と考えていました。「他力本願」とは、
私どもが研修の中でお伝えしている「主体性」「目的意識」と反対側にある
「受身」と同じ意味だと思っていました。実際に日常の仕事の中でも、
「そんな他力本願な考えでどうする。もっと自分で考えて動け」と言った覚えも
あります。

問いかけの後、そのお客様から「他力本願」の正しい意味を解説いただきました。

『人間の分別と思考と行動を「自力」と言い、「他力」というのは、阿弥陀仏の
真実の願いであり、お心であり、お働きという意味になります。「本願」とは、
願いのなかの根本的な願い、たった一つの願い。この願いが叶う事によって一切の
問題が解決すると言う最終的根本の願い。ということになります』

「他力本願」という言葉はなんと深い言葉だったのでしょうか。「他力本願」は
非常に大切な考え方だと実感しました。それまでの私は、他力を「他人の力」、
本願を「主義」という意味で使っており、それに対してこれまで何ら疑問に思った
ことはありませんでした。また「自力」も「自分のこと」としか思っていませんで
した。「他力=他人のこと」「自力=自分のこと」と思っているそのこと自体が
そもそも間違いでした。

 また他力と自力を調べていく中で「往生の根機に他力あり、自力あり」とあり、
「往生」という言葉が出てきました。よく「立ち往生」という言葉を使っていますが、
私はその意味を「ニッチもサッチもいかなく、身動きができなくなる状態」と思って
いました。本来の意味は、「間違いなく生きて往ける道、揺ぎ無き道に立つ」という
ことを知りました。

 本来の意味を全く知らずにこれまで使っている自分が恥ずかしいと思いました。
知っている人からみると「本当の意味を分かっていないまま、言葉を使っているん
だな。浅はかな人だな」と思われていたに違いありません。

 年を重ねると、間違って使っていたとしても、周囲はあまり言ってくれなくなり
ますので、このような気づきのあった送別会に出席できたことに感謝し、
言葉の持つ深さを自分でしっかりとかみ締めながら生きていこうと思いました。
 言葉をビジネスにしている人間の責務として。

 以上、重野がお送りする「徒然なるままに」でした。

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