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第5回: フルマラソンへの挑戦 常務取締役 藁谷 なおみ

 2011年11月27日(日)河口湖日刊スポーツマラソンで、私は人生初のフルマラソン
(42.195キロ)に挑戦してきました。

 いつかはフルマラソンを走ろうと思い、37歳から筋肉作りを始めて早15年。
数知れない言い訳を繰り返しながら、次こそは、次こそはと、目標を先延ばしにして
いくうちに、気がつけば無情にも50歳の壁を越えてしまいました。
年齢ばかりが重なっていき、今度は体力の衰え、リスクの大きさを考えるようになった時
「このまま私は一生フルマラソン出場はないのかも・・・」「別にいいんじゃない?」と
いう心の会話が聞こえてきたのです。そして、改めて「私は今まで何のために走って
きたのだろう?」と、原点に立ち戻ってみることにしました。

 そもそも私がマラソンに出ようと思ったきっかけは、一人になりたいという思いから
でした。当時私は、人に囲まれた生活に嫌気がさしていて、一人でできることを探して
いたのです。そしてまずは一人で歩いてみることから始めました。するとどうでしょう。
なんとも時間が自由で、道草をしながら、これまで気づくことのなかった足元の花を見
たり、四季折々を肌で感じられるようになったのです。その時の喜びを思い出した時、
「そうか!自然を感じられる場所でフルマラソンすることを目標にすればいいんだ。」と
いう気持ちになれたのです。それでも当初は迷いもありましたが、大好きな富士山を見な
がら走れるという理由で河口湖を選びました。

 ところが、当日までいよいよ後2週間というところで左膝が痛くなり歩行も困難な状況に
なりました。今までだったら、ここで諦めていたかもしれません。しかし、今回は違いました。
当日走れなくてもその場所(河口湖)には行こうという気持ちは変わりませんでした。
幸い、当日までには膝の痛みもなくなり「これなら走れる!」という思いで、河口湖まで乗り
込みました。意気揚々と着替えを始めていると、今度は長袖のTシャツがないことに気がつき
ました。河口湖の朝は寒い、陽が昇っても湖の周辺は日影になると寒くなるので、長袖のTシ
ャツは寒がりの私にとっては必須のアイテムなのに・・・。
 時間がないという焦りと悲しさで、自分自身に腹が立ちました。仕方なく持参した山用の
ウインドブレーカーを羽織って走ることにしたのですが、私がイメージしていたランニング姿
とは大きく違ってしまいました。萎える気持ちをこらえ、「今日は完走が目標なんだから!」
と気持ちを切り替えいざスタートラインへ。

 朝8時の花火と共に1万3,000人が一斉に道路に押し出され、零下0.4度だったはずなのに人に
囲まれて寒さを感じませんでした。そして5分も走ると左側には大好きな富士山がそびえ立って
いるではありませんか。「すごい!今日はついているかも・・・!」

 街中を駆け抜け同じ道を折り返して河口湖大橋を渡ると、人の流れが同じ状態で切れ間なく
続き、まだスタートしてすぐにもかかわらず、朝早くから大勢の人が声援を送ってくれます。
そんな様子を眺めながら走る余裕の出だしでありました。
「いいぞ、昨日まで心配していた左膝も痛くない」
3キロ地点からは10ヵ所に給水所があるので、それを頼りに少しずつ距離を伸ばしていきます。
まず10キロ地点で1回目のトイレ休憩。このトイレが長蛇の列で4分のタイムロスをしてしまいま
した。20キロ地点、25キロ地点と通過し、2回目のトイレ休憩。ここでまたもや4分のタイムロス。
疲れも出てきたのか、脳裏にふと「25キロの壁」という言葉が浮かんできました。

 その言葉が自己暗示をかけてしまったのか、本当に壁が見えてきたのです。
一度重いと感じたら、どんどん自分の心が重くなります。それでも、給水所を求めて一歩ずつ一歩
ずつ前に。止まらずに一歩ずつ進めば必ずゴールすることは分かっています。そしてやっと30キロ
地点まで辿り着きました。すると、今度は体だけでなく脳が何かを欲してきました。すかさず沿道
のチョコや角砂糖、クッキーなどを手にして頬張ります。すると、一瞬元気になったような気がす
るものの、すぐに魔法が消えて現実に戻ってしまう・・・。そんな思いで走り続けていました。
前の人のゼッケンを見ながら、その人の人生を考えてみたり、自分より年上と思える人が私を抜いていくと、抜き返したりしてみる。途中で人が止まっているのを見ると、「自分が歩いてしまうのも
仕方ないよね」なんて考えたりしているうちに、最後の40キロに到達!
「後は泣いても笑っても2キロちょっと・・・」と思ってもダッシュが効かない足腰になり、最後は歩い
ているのか走っているのかわからない状態でした。ゴールが視野に入った瞬間に沿道の声援が耳に入るようになりました。しかし「もう少しだ、ガンバレー!」という嬉しい言葉にも笑顔で応える
こともできないまま、遂にゴール!!!

人生初の完走は5時間14分という記録でした。

 初フルマラソン完走という目標達成の喜びと共に、今日この日を迎えるまでの長い年月の思い出を噛み締めながら、大好きな富士山を眺めることができました。

 と同時に「なんだ5時間切れなかったのか~~」という気持ちも生まれてきました。
今後は4時間台への記録更新という新たな目標に向けて、引き続き頑張っていきたいと思います。

以上、藁谷の「徒然なるままに」でした。長文お付き合いいただきありがとうございました。

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