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第1回:2021年の今、感じていること

 教育、研修という領域で仕事を始めて今年で30年になります。リクルートで8年間、研修講師としての修行とともに仕事をさせていただきました。それを土台にしてこれまで29年間にわたって仕事を続けてまいりました。ひょんなことからイコアインキュベーションの代表を引き受けることとなり、講師としても、会社の経営という面でもさまざまなことを経験してまいりましたが、その間、いつも「変化」ということを意識してきたつもりです。

 リクルートで研修講師としてのキャリアのスタートを切った1992年頃、研修というものは2泊3日の宿泊を伴う研修が当たり前の時代でした。しかしリクルートにいた8年の間に、研修のアウトラインは、2泊3日が1泊2日に、3日分の内容を3回に分けて1日ずつで実施にと、移り変わっていきました。

 リクルートを出てイコアで仕事を始めてしばらくの間は、リクルート時代の型にはまった研修を受注することはほとんどなく、とにかくお客様企業の求めることを真摯に聞いて、それに合ったもの、またはそれ以上のものを実施することが当然のこととして対応させていただきました。2年、3年と続く間に、前年に引き続いて研修を実施していただくお客様企業の数も増え、少しずつ安定して仕事ができると感じる頃には、2泊3日の研修などはまったくなくなっており、1泊2日、あるいは1日ずつ通いの2日、単に1日、はたまた半日というものが混在する状態となっていました。

 イコア社内では、経営者が何度も交替し、しまいには私自身が経営者となってしまうなど、予期できないさまざまなことが起こり、混乱が続きました。2008年9月のリーマンショック、更には2011年3月東日本大震災など、会社の業績が落ち込むことは避けられないこととなりましたが、その頃から企業のあり方やお客様企業の教育、研修に対する意識も変わっていったように感じました。

 しかし、しかしです、それらの変化を経験した私としても、新型コロナウィルスの感染拡大への対応では、これまでのさまざまな事柄を超えて、本当に予測不能な急激な変化を体感させてもらったと感じています。このような変化は誰もが体験されていることでもありますが、ここでは、私の感じたことをお話しさせていただきたいと思います。

 新型コロナウィルスの感染拡大については、昨年初頭、イタリアや韓国で広がりを見せていた頃には、これまでのSARSやMERSなどと同程度のものと認識していたと記憶しています。具体的に危機感を持ったのは、2月に豪華客船ダイヤモンドプリンセスで感染の広がりにより横浜港に寄港し、自衛隊の出動というニュースに接したころからでした。3月には学校に一斉休校の要請がなされ、それに合わせてイコアでも在宅勤務を基本とすることとしました。研修も、2月まではマスクをしながら対面で行っていましたが、3月からは学校の一斉休校も始まる状況で、対面での研修は基本的になくなっていました。対面での研修がなくなるということは、この仕事を生業としているイコアにとっては死活問題でもありました。2011年の東日本大震災以降落ち込んでいた業績も、2015年からは黒字基調に回復して推移しており、2020年代に向けて更に成長するための方策を考えていた時のことでもありました。突然の感染拡大の状況に、研修そのものがキャンセルになるか、とりあえず延期になるかの連続であり、3月、4月、5月と全員が在宅勤務をしながら、これからどうなっていくのか、どうやっていくのか、ということに悶々とした期間でもありました。

 その間に、イコアでは社員たちがあらゆる手段を講じて、オンラインでの研修やセミナーをどのように行うのかという情報を集めてきました。そして、お客様にZOOMやTeamsを使ってセミナーを行ってみたり、講師のみなさんに集まっていただいて勉強会を開いたりと、さまざまなことで試行錯誤を繰り返しました。私自身も社員たちから、「お客様にオンラインでマネジメント研修ができることを実感してもらうためのセミナーを講師としてやってください」と要望されましたが、何をどのようにしてよいのか皆目見当がつかず、まずは新入社員研修向けに弊社社内講師の常務が実施するセミナーを見学するところから始めました。とはいえ、私自身、ひとつひとつの事象や参加されたみなさんの反応など、頭では理解できるものの、自分がそれをどうやって形にしていくのかは見当もつかないところでした。また、私たちより先行している方にセミナーを実施していただき、その方法を見るところからも始めました。いざ、自分がマネジメントセミナーとして実施してみると、表面には出ないまでも、さまざまに想定外のことが起こり、その都度修正を加えたり、訂正をしたりしつつ進めることとなりました。しかし、結果として、それまでオンラインでの実施を躊躇していた企業の人事・教育担当者の方々から、「これなら、通常の研修と同じように実施できそうですね、まず、これでやってみましょう」というご意見をいただき、予定通りのタイミングで研修を行えることになったことは大変嬉しく感じたものです。

 ただし、それだけで終わってしまってはあまり価値がないものと認識して、ペーパーレスで研修を行うことを考えました。6月に、ある企業ではじめてオンラインでの研修を行う際にそれを提案しましたが、お客様の側が、オンラインに不慣れであることや、これまでの流れをあまり変更したくないなどの理由で、まずは集合研修と同様に紙ベースの資料を受講者の手元に届けて実施することとなりました。それはそれで良かったのですが、やや心残りの面もありました。しかし、その後の研修は事前にお客様企業と十分な打ち合わせを行ったこともあって、すべてペーパーレスで実施して、大きな問題もなく、というより効果的に実施できたものと思っております。今年2021年になって、昨年紙の資料を手元に届けて実施した企業の研修を、今回はペーパーレスで実施したいという要望をいただきました。この際には、お客様の側では社内でもさまざまに問題がありながらも、人事課長はじめ担当の方々の並々ならぬ努力と協力をいただき、ペーパーレスで支障なく実施することができました。

「元の生活にいつになったら戻れるのか」とか、「アフターコロナ」とかいう言葉を耳にすることも多くなっていますが、2021年も半分が過ぎた今、もはや2020年より前の状態に戻ることはないと感じています。2020年3月以降1年数か月の中で経験したことは、私たちに後戻りはできないことを、真実味をもって教えてくれていると思います。企業によっては、まだ集合研修に対するこだわりの強いところもあります。オンラインではできないことがあることも事実です。しかし、反対にオンラインでしかできないこともあります。オンラインならではというメリットもあります。研修であろうが、社外との打ち合わせ、社内の会議、調性であろうが、どちらにも一長一短があり、これだけというものではありません。ワクチンの接種が切り札と言われており、日本でも接種が着実に進みつつありますが、将来的に見たリスクは不明確なままに、現在は目の前の利得(ベネフィット)に向けて突き進んでいるといったところもあります。おそらく、これからの私たちの仕事や生活というものは、目の前の現実に対しても、単に感染症にどのように対処するのかという視点だけで問題を解決できるわけではなく、経済、社会、福祉のあり方、更には外交や安全保障という観点までもがその検討要素となるのであり、それらが配慮すべき要素として求められることとなるのでしょう。そして、それはSDGsという概念で語られるようなさまざまな要因に対して、われわれのこれまでの行動によって生じた結果であり、今後の行動の結果として生じるリスクなのだと思っています。あらゆる変化に翻弄されながらも、私たち自身が地に足をつけて、「自分の思いや発想」で何をしようとするのかを意識して考えること、ありきたりの言葉をつかえば、そのための「主体的な意思」というものが、今後のマネジメントの実践にはより必要になるのだと考えています。

 


 

 冒頭でも述べたとおり、このコラムでは私のこれまでの教育、研修という仕事を通して体験したこと、見聞きしたこと、感じたことを、私なりの脈絡ではありますが、みなさまの何らかのお役に立てるようにお伝えしたいと考えています。
これから私がイコアでの仕事を通して経験したことについて、具体的なものを書いていきたいと考えています。現段階で考えているいくつかのテーマを挙げると次のようなものがあります。

  • やめさせるための研修をやってくれ

マネジャーを降格された方々の中で、やる気の見られない8名に、「やめさせるための研修を行ってくれ」というお客様からの依頼に対して行ったこと。

  • 壁打ちの壁となっている次長

病気により聴覚障害のハンデがありながら、若手技術職メンバーを育てていた研修に参加された次長さん

  • パチンコ店の店長から教わった「最後の3日」

パチンコ店の店頭に立ったり、釘の原理まで教えてくれたりした店長さんから学んだこと

  • 「何もわからなかった」と言い放った受講者

3日間の研修を終えて、講師の私に向かって、「俺、なにもわからなかった…」と言って帰られた管理職のその後

ぜひご期待ください。

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