女性上位管理職養成講座(複数回の取り組み) « 個人を本気にさせる研修ならイコア

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女性上位管理職養成講座(複数回の取り組み)

  

 

対象

女性管理職(課長層)12~16名/1回あたり

導入背景

 金融業界では元来女性社員比率が高く、長く女性が働ける仕組みが整っていました。課長層の女性についても一般職で入社した女性に対する総合職転換を促進しており着実に増えていました。ただし、部長層の女性は依然として少なく、課長層から部長層(上位管理職)を目指す女性の育成が課題でした。
 とはいえ、課長層の女性は一般職として長らくサポート業務に従事してきたこともあり、会社の中で出世することや多くの部下を持つことへ抵抗感を持っていました。部長層のポストは限られており、男性社員でも容易になれるポジションではなく、男性社員からもライバル視されるようになり、今まで以上に仕事のプレッシャーも大きくなります。現状の課長職でもやりがいを感じている中、わざわざ自分から“上位管理職を目指したい“と自分から表明する女性はごく少数でした。
 会社としては優れた女性社員がこれまでより多くの場所で活躍することを期待しており、また世の中の女性活躍推進の流れによる後押しもあり、上位管理職を目指す意欲の醸成、上位管理職に必要な知識・スキルの習得を目的とした取り組みを実施することとしました。必ずしも全員がポジティブに捉えているわけではなかったこともあり、1回きりではなく、気持ちの変化への対応やスキル習得を丁寧にフォローするため、複数回で実施することとなりました。

職場の問題・課題

  • 女性の上位管理職のロールモデルが圧倒的に少ない
    管理職のほとんどが男性だったため、女性が上位管理職として働くことが想像しにくい状況でした。自分のリーダーに対するのイメージでは、リーダーとは“堂々として声が大きく影響力のある人”と思っているところがあり、自分が上位管理職なるイメージが持てない、上位管理職になる自信がない、上位管理職に興味がない、という声が多くありました。

  • 本人たちにどこか他人任せの意識がある
    これまで総合職への転換や管理職登用は会社が導いてきたことから「頑張っていれば上司が引き上げてくれる」「難しい局面では手を差し伸べてくれる」という思いが根底にあり、自分のキャリアにも拘らず他人任せな部分がありました。周囲からのサポートが必要な時も、どこかで周囲がわかってくれるという思いから発信が少なく必要なサポートが保たれにくい状況でした。

特徴

  • 女性自身が“自分でもできる、やってみたい”と思うようになる
    上位職になることをイメージするため、既に上位管理職になっている女性へのインタビューや対話等、交流の機会を多く設けました。多くの方が漠然と“上位職は大変そう”と思っていましたが、先輩の女性社員がいきいきと話しをされる様子に触れ、また実際に悩んだことや仕事の面白さを聞き、“面白そう”“自分にもできるかもしれない”と、上位職に対して前向きに考えていただく機会となりました。

  • “自分から発信する”ことの重要性を理解する
    サポート業務が多かったことから自分の意見を求められる機会は多くありませんでした。また “仕事を頑張っていれば上司が導いてくれる、周囲が分かってくれる、誰かが気づいてくれる”という無意識の思いから、自分の意志・意見を伝えることの重要性をあまり感じていませんでした。管理職として上司・部下を含めて周囲を動かすために、自分から発信することの重要を繰り返し伝え、実践いただきました。

  • 女性社員同士のネットワークづくり
    研修時間内も含め交流の場を各回に設け、ネットワークづくりを促進しました。研修期間中に昇格や立場が変わられる方もいらっしゃり、そのような話から“あの人も頑張っているから頑張ろう”“あの人ができるなら私にもできる“というように参加者それぞれの成長が刺激となり、回を重ねるごとに前向きな雰囲気になっていきました。

 プログラム概要

【ねらい】

  • 上位管理職に必要となる知識やスキルの習得・マインドの醸成
  • 職場の課題を取り上げ実践することでスキルの定着を図る
  • 先輩社員との交流・ネットワーク形成を通じたキャリア意識の向上

 


 

受講者の声

  • 仕事に対する意識が大きく変わった。ゴールだと思っていた現在の立ち位置から次のステップへ動き出せた。まだまだ成長できるという自信がつきました。
  • 上位管理職に何の興味もありませんでしたが、今のままでは自分自身の成長も望めないのでは、と受講中に感じました。他の受講者から刺激を受け、ぼんやりと管理職の道を考えています。
  • 研修前はビジョンも見えず、漠然とした不安があったが、この研修を通じ、リーダーの形は一つではないということが分かり、少し気持ちが楽になりました。
  • 研修に参加し始めたときは、今後のキャリアについて全く考えたことがありませんでしたが、研修で皆さんのお話を聞いて、自分がいかに狭い範囲で仕事をしているかがわかりました。まだ知らない仕事に対して、機会があれは前向きに取り組んでいきたいと思うようになりました。
  • 意識高い他のメンバーとの出会いは、会社人生において大きな宝だと思い感謝しています。様々な立場の方と出会うことができ、とても視野が広がりました。

 

研修担当者よりひと言

研修中の皆さんの発言の中には、悩みや不満も多々ありましたが、同じ立場での苦労を分かちあい、お互いが親身になって相談しあい、現状をなんとか乗り越えようとしている姿が印象的でした。もがきながらも食らいついていく様子を見て、覚悟を決めた女性は強い、と感じることが何度もありました。研修後に、昇格して上位管理職になった方にお会いすると、“大変だけど楽しい”と皆さんおっしゃいます。その生き生きとした様子は、次の上位管理職を目指される方にとって、大変心強く感じることと思います。卒業生にお会いするのも、私の楽しみの一つです。

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