『できるまでの忍耐』 水本 龍馬 « 個人を本気にさせる研修ならイコア

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『できるまでの忍耐』 水本 龍馬

こんにちは、イコアの水本です。お陰様で先日、長女は無事に7歳の七五三を迎えました。
平安時代、7歳までの生存率が低く、節目に長寿と健康を願った伝統も、現代ではそのような
心配はあまりありません。ですが、親としては子供が成長する瞬間を迎えることは特別です。
その瞬間がやってくるたびに子供の成長に驚きと感謝の気持ちが湧いてきます。

最近、長女は家事に興味を持ち、料理や洗濯、お風呂の掃除など、さまざまな家事を手伝って
くれるようになりました。これは親としては非常に嬉しいことで、子供が家庭の一員として
協力してくれるのはとても助かります。しかし、一つだけ難点があります。
それは、長女が手伝ってくれる際の所要時間が通常よりも倍以上かかることです。
たとえば、料理を手伝ってくれる場合、5分でできる作業も、長女の手伝いを受けると
15分以上もかかってしまいます。

長女がお風呂掃除を手伝ってくれる際、濡れても良いように一度服を脱ぎます。
また洗剤だらけとなった長女を一度洗い流す工程が増えます。汚れを落とすのにも
大人の数倍の時間がかかり、汚れも必ずしも完璧ではありません。長女のお風呂掃除後に
やり直すことも当たり前です。時折、汚れが残っていることを伝えはしますが、
可能な限り彼女のお手伝い意欲を削がないことを優先に伝えています。

このもどかしいプロセスを耐える忍耐力が長女の成長を促す上では重要です。
その長い時間と、出来栄えが思うようにいかないことにイライラせず、
辛抱強く彼女に任せ、実際にやらせてみることが必要です。自分たちがやった方が
早いからといって、やらせなければ長女が家事をできるようになることはありませんし、
そもそもお手伝い自体に興味がなくなってしまうかもしれません。一次的な
負担は増えますが、将来の戦力化(笑)を見据えた必要なプロセスだと考えています。

この「できるまでの忍耐」は、家庭内だけでなく、ビジネスシーンにおいても同じです。
部下や同僚に仕事を任せる際、最初は時間がかかることが多く、成果の完成度も
高くはありません。それこそ、自分がやった方が早いことも多くあります。
ですが、部下に任せ、機会を与えていかなければ、部下の成長も、自分自身の仕事の幅も、
チームの生産性も上がりません。部下の成長を支えるためには、忍耐力を持ち、学び、
成長する機会を意識的に与えていくことが求められます。

我が家の人材不足、労働生産人口を解消するためにも「忍耐力」は
最も必要な能力かもしれません。

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