『一歩踏み出してよかったこと』 山下 美香子 « 個人を本気にさせる研修ならイコア

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『一歩踏み出してよかったこと』 山下 美香子

いつもお世話になっております。
イコアインキュベーションの山下です。

私は東京2020オリンピック・パラリンピックが終わり自宅にいる楽しみがひとつ減って
しまいました。開会式での選手たちの入場を観て、延期やコロナで出場できなかった選手
たちはどんな気持ちだろうと考えながら、私自身の転職前、叶わなかった思いや葛藤を
思い出していました。
前職での8年間をふりかえると、自分のキャリアを考え、新しいキャリアに向けて一歩
踏み出すことができたことはよかったと感じています。

私はイコアに入社前、羽田空港にある航空会社のラウンジで働いていました。
人と接することが好きで、空港での仕事に憧れて入社をしましたが、当時は接客の仕事
ができればそれで満足であり、将来のイメージはありませんでした。
入社1年後に正社員となってからは、お客様の接客以外にラウンジ業務を支える仕事や
契約社員をまとめる仕事が増えていきました。なりたての頃は自分の業務に手一杯で、
当時のチーフから「自分のことだけでは正社員として務まらない」と厳しく指導を受けた
ことを覚えています。そのことが悔しく正社員の自覚と責任をもって班員育成にも積極的
に関わり、ラウンジ責任者の資格を取得し、入社4年目にチーフとなって班をもつことが
できました。

順調にステップアップしたものの、これまでリーダーの役割を経験したことのなかった
私は、責任者やチーフとしての仕事にとても苦労しました。
ラウンジというと落ち着いたイメージですが、混雑時やイレギュラー発生時には受付に
お客様が殺到したり、飲食品カウンターにお客様が列をつくってしまうことも多く、ラウ
ンジの品質を守るため責任者には適切な判断や指示、手本となる行動が求められます。
人間関係や体調面、モチベーションの低下など班員の悩みや問題は多く、こまめな面談や
話し合いの場をつくって勤務外に育成の時間を設けることもよくありました。
反発されることもありましたがしっかりと向き合い、一つ一つの積み重ねで乗り越えて
いったことで、チームワークが生まれ自分らしい班づくりができていきました。
責任者やチーフとしての仕事を通して自分なりに成長を実感し、やりがいを感じるように
なっていました。

ラウンジの仕事には魅力を感じていた一方で、30歳を迎える頃からだんだんとこの仕事
はいつまで続けるのだろうと思い始め、自分のキャリアについて考えるようになりました。
「仕事を通して成長したい」「年を重ねても生き生きと働いていたい」という思いから、
将来も働き続けるために必要なことを考えました。グループ会社である総合職の社員と
一緒に仕事をする機会を得たことで、その方々がグループを越えて社外の関係各所と
調整をしながら奮闘する姿に刺激を受けました。そして同時に、今の自分は社会人として
ほかの会社で通用するのかと不安になりました。
前職は管理職に進む例が少ないためにキャリアパスをイメージできず、不規則な勤務も
あって将来も続ける考えはありませんでした。しかし、ほかにできる仕事や明確にやり
たいこともなく、退職後を思うとなかなか区切りをつけられずにいました。

気持ちが固まったのは入社7年目に初めて国際線に異動をしたことがきっかけです。
新しい環境で国際線の業務を習得したことで、キャリアチェンジすることへの抵抗が少な
くなり、また、この年昇格をしたことで自信にもつながりました。
せっかく国際線に異動したからには東京2020オリンピック・パラリンピック開催を前に
オープンする、新しい国際線ターミナル内のラウンジで業務の集大成とし、東京2020
オリンピック・パラリンピックを区切りに最後をやり切りたいという思いを持ちました。

コロナによって事態が大きく変わったことで転職は一度見送りました。航空業界も未曽有
の危機に全員が不安を抱え、これからどうなるのかとそんな話ばかり出るようになり、
新入社員や班員を励ます中で転職を言い出すことに戸惑ってまったのです。
新しいラウンジで業務ができたのもわずか数日で、お客様はほとんどいませんでした。
このまま終えるのか…とやり切れない気持ちと、一丸となって難局を乗り越えようとする
状況に課員を牽引しなければならない立場として葛藤しました。
転職を考えた頃から思いを打ち明け、異動の時も後押しをしてくれた上司からの
「美香子さんの人生だからね」という言葉はその時の私に突き刺さりました。
今まで精一杯ラウンジ業務を努めたと胸を張って言えるからこそ、もっと自信を持ち自分
の意思を大事にしようと思えるようになりました。

転職活動をする中で目に留まったのが人材育成の仕事でした。多くの指導やサポート
によって自分の可能性が広がり活躍の場が増えたことを感じていました。そして班員育成
をする中で私自身も成長できたと強く思いました。育成の経験を活かしてたくさんの人
の役に立てたなら、私もまた大きく成長できるのではないかと考えたのがこの業界を選
んだ決め手です。
可能性を信じて成長を支援するイコアの仕事に出会い、理念にとても共感したことで、
ここで新たなスタートを切りたいと思い切って転職しました。

イコアに入社し自分に足りない考え方やスキルを痛感しながらも、上司や先輩、お客様
からたくさん学ぶことができる環境をとても有難く思います。
仕事を通して成長し続けたいという思いで転職を選択しましたが、悩んでばかりではなく
自分の軸を持ってまず行動してみることで気づきや発見がありました。
今はできないことやうまくいかないことも多いですが、この仕事でも成長を実感できる
よう努力し生き生きと働いていたいと思っています。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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